奄美大島5市町村が作成した「島旅のしおり」
奄美大島5市町村 帰省客らに呼びかけ
来島2週間前から感染対策を
奄美大島の5市町村は、夏休みやお盆のシーズンを迎え、島外からの来島者の増加が予想されることから、帰省や旅行について事前に気を付けてほしいことなどをまとめた「島旅のしおり」を製作した。各自治体のホームページなどに掲載し、来島者に感染防止策の徹底などを呼び掛けることにしている。
しおりはA4サイズ両面刷りで、二つ折りにして利用できる。「島の暮らしを、島の高齢者を守っていただくためのお願い」として、旅行に出発する2週間前には、3密(密閉、密集、密接)を伴う場所や会食を避けるなど感染防止対策を行うよう呼びかけ、体調に不安がある人や身近に感染者がいた場合は、来島を見合わせるよう求めている。
旅行の際はマスクの着用や体温チェックを求めるほか、旅先での感染防止策などについて国が示している「新しい旅のエチケット」のQRコードも載せている。
奄美市健康増進課は「観光客や帰省客には奄美を満喫してほしいが、高齢者が多く医療体制が脆弱な離島の現状を理解し協力してほしい。大人数での会食を控え、お年寄りと会う場合は、マスク越しの笑顔をみせて」と呼びかけている。
5市町村では観光団体や東京、大阪などの出身者らを通して、旅行を予定している人などにしおりを届けることにしており、同課の徳永明子課長は「帰省予定の親類がいる方は、しおりの存在を伝えてほしい」と話した。
しおりに関する問い合わせは同市健康増進課(電話0997―52―1111)へ。