「有屋お助け会」発足

そろいのベストを着て発会式に臨んだ協力会員ら

市内2団体目有償ボランティア
奄美市・有屋町内会
ごみ出しなど日常生活支援

日常生活の困ったことを住民同士で助け合う有償ボランティアグループ「有屋お助け会」の発会式が13日、奄美市名瀬有屋町の有屋公民館であり、地域住民や市社会福祉協議会の職員らが参加した。同会は今後、有屋町内会の高齢者らを対象に、利用者を募り支援活動を開始する。同市の有償ボランティアとしては、住用町の「住用まーじん会」に次いで2団体目で、市民への周知や活動の拡大を目指していく。

同会は有屋町内会が事務局を務め、地域住民らが主体となって運営する。代表は同町内会の田丸友三郎会長(67)が務める。同市上方地区の住民組織「上方地区第二層協議体」や市社会福祉協議会などの支援を受けながら、地域住民への説明会を開き、参加を呼び掛けるなど準備を進めてきた。

同会では、利用者とボランティアを行う協力者が年会費1千円を払い事務局に登録。ごみ出しや庭の手入れなどの家事支援、健康教室への送迎などを希望する利用者は30分100円から利用できる。利用者は利用券を購入し、事務局を通じて仕事を依頼すると、事務局がその仕事にあった協力者をマッチングする。協力者は仕事の対価として利用者から利用券を受け取り、後日、事務局で換金するシステム。この日までに50代~70代の地域住民25人が協力会員として登録、4人の利用会員の申し込みがあった。

発会式では協力会員らがそろいの緑色のベストを着用し出席。田丸会長は「今後、さらに高齢化が進むなか、住民が互いに助け合うことで、みんなが楽しく生き生きと過ごすことのできる地域にしていきましょう」と呼び掛け、市社会福祉協議会の福山敏裕会長も「有屋モデルとして、有償ボランティアが地域に浸透していく先駆けとなることを期待しています」とあいさつした。

同会は毎週木曜午前9時30分~同11時に、同公民館で利用申し込みや会員登録の受付などを行う。田丸会長によると、同町内会の75歳以上の高齢者は約150人。田丸会長は「今後、会員を増やしながら、様々な活動で高齢者を支援できる組織にしていきたい」と抱負を語った。

問い合わせは同町内会(有屋公民館、電話0997―52―7921)へ。