天城町「新婚さん応援生活補助金」

天城町「新婚さん応援生活補助金」交付対象となった政さん夫妻(左)と平岡さん夫妻(右)=1日、町役場

「町の祝福を実感」「自慢の制度」
対象第1、2号に交付

 【徳之島】天城町が移住定住支援として今年度町独自に創設した「同町新婚さん応援生活補助金」の第1、2号対象カップルに対する交付式が1日、同町役場であった。森田弘光町長が「住んでよかった、これからも住み続けたい町づくりにご協力を」と手渡し、2組を祝福した。

 同町は今年度、町企画財政課の再編と併せて「ふるさと創生室」を創設した。「おいでよ!魅惑のアマパゴス」をキャッチフレーズに、少子高齢化対策にも力を入れている。うち「新婚さん応援生活補助金」制度は、町内への定住を約束してくれる新婚さんたちの新たな門出を応援する町単独事業だ。

 同初年度の対象者は、今年4月1日以降に婚姻届を提出した45歳以下の夫婦で、町内への定住を約束してくれる新婚さんたち。補助金は、新婚生活をスタートさせるために必要な引越費用や家財道具購入費などの2分の1以内(上限15万円)となっている。

 晴れの同補助金交付対象の第1、2号となった新婚さんは、▽同町天城、自営業、政良育さん(34、同町松原出身)と直子さん(36、鹿児島市出身)夫妻と▽同町瀬滝、徳之島愛ランドクリーンセンター勤務の平岡将成さん(26、瀬滝出身)と友美子さん(26、伊仙町出身)夫妻の2組。

 交付式では、森田町長が事業の趣旨や経緯を交え、「本当に住んで良かった、これからも住み続けたいと実感してもらえる町づくりにご協力を」。交付後、政さんは「出費も多く、ありがたく使わせていただきます。この結婚が、町から祝福を受けているとの実感がわいた」。平岡さんは「最近入籍した同級生やこれからの後輩たちもいる。天城町に帰ってきて、生活ができて良かったと思える自慢の制度です」と感謝。

 両新婚さんのすがすがしい笑顔が〝新型コロナ禍の憂さ〟を吹き飛ばし、笑顔に包まれた。

 同課ふるさと創生室は、初年度の同新婚さん応援補助金の対象カップルを約15組と見込んでいる。