「県産材の利用推進を」

大島地区林材協会の森山馨会長(前列左)から竹田泰典龍郷町長(同右)へ要望書を提出

大島地区林材協 奄美大島5市町村に要望書

大島地区林材協会(森山馨会長、奄美大島地区)は16日、県下全域における「木の日」(10月8日)を中心とした要望活動の一環で、奄美大島5市町村を訪問し、「県産材の利用推進についての要望書」(5項目)を提出した。活動参加者は、5市町村の首長や担当課長らに奄美産材利用状況や今後の方針、補助事業などを説明し、「5市町村の公共施設や学校施設等での奄美産材の利用促進を図ってほしい」と呼び掛けた。

林野庁のホームページによると、毎年10月は「木づかい推進月間」、10月8日は「十と八」で「木」の日と定められている。

16日の要望活動には、大島地区林材協会の森山会長(あまみ大島森林組合長)、奄美産木材活用協議会の川元正稔副会長、あまみ木工の里推進協議会の岸田国広会長、県大島支庁林務水産課の吉元英樹課長、園田純雄技術補佐、永野昌伸技術専門員、あまみ大島森林組合の川畑敏彦さんの7人が参加した。

「県産材の利用推進」要望項目は①県民へのPRの推進②公共施設や民間施設等への利用推進③「かごしま木の家づくり」の推進④県産材木製品の利用推進⑤木材産業の競争力確保対策。

一行は、龍郷町役場を皮切りに、大和村、宇検村、瀬戸内町の各役場を訪問、最後は奄美市役所を訪問した。

龍郷町役場では、森山会長が要望活動の趣旨説明した後、各団体の活動内容について写真を添えた資料を基に詳しく説明した。

この中で、奄美産木材活用協議会は、「あまみ木工まつり」への参加(木工教室=子ども用いす30組製作=、しいたけ駒打ち体験=60本=、木工品展示販売)などについて説明した。

支庁側は▽公共施設等における主な奄美産木材利用実績▽公共施設等の木材施設に関する助成制度―など詳細に説明した。

これに対し、竹田泰典町長は「木のぬくもりを感じる施設整備は重要だと考えている。町としてもこれまで町営住宅、龍南中学校屋内運動場の屋根部分、荒波龍美館などの施設で木材を使用した。奄美産木材を積極的に活用していきたい。皆さんの活動に敬意を表したい」と述べた。