若手農家による栽培事例の発表が行われた青年農業者会議=知名町=
ズッキーニの栽培報告も
若手農家が事例発表
【沖永良部】2020年度沖永良部地区青年農業者会議が21日、知名町商工会館会議室であった。和泊、知名両町の農業青年クラブ(4Hクラブ)のメンバーが登壇。新規導入したズッキーニやパイナップルなどの栽培事例を報告した。
若手農家の育成を目的に、各種プロジェクトの実践と課題解決能力の向上を図ろうと毎年開催。関係機関から約40人が参加した。主催は、同地区農業青年クラブ連絡協議会と大島支庁沖永良部事務所農業普及課。
今回は、個人プロジェクト1件、共同プロジェクト2件、個人プロジェクト計画発表1件、意見発表2件の合計6件の発表が行われた。
知名町4Hクラブの武元竹夫さんは「ズッキーニの栽培技術の検討」をテーマに発表。導入の理由として▽タバコやバレイショと作業の組み合わせが可能▽妻を中心に管理作業が行える―などを挙げた。栽培1年目(2018)から2年間の販売実績を示した上で「栽培面積は1~2人で10㌃が適当」「労力は大きいが補完品目として経営に応じた導入ができる品目」などと説明した。
このほか、和泊町4Hクラブの竹下敦史さんは「パイナップルの試験導入」、知名町4Hクラブの池沢匠さんと幸山利忠さんは「ズッキーニとパッションフルーツ混植栽培の検討」について発表した。
講評で指導農業士の福井源乃介さんは「地下ダムが完成し、これからは新しい取り組みができる。各種品目のエキスパートを目指し、さらに地域農業のリーダーになれるよう頑張って欲しい」と激励した。