昨年の「鎮西01」で報道陣に公開した地対空ミサイル動作要領(19年11月撮影、奄美市笠利町訓練地内)
徳之島島内は報道機関に一部公開
陸自西部方面隊
陸上自衛隊西部方面隊は今月16日から11月5日まで、九州・沖縄地方での大規模訓練「2020年度実働演習(02鎮西演習)」を実施している。島しょ部防衛を目的に各種事態への訓練を展開。奄美群島では奄美大島、喜界島、徳之島、沖永良部島の計4島で計画され、そのうち徳之島島内で訓練の一部を報道公開する予定だ。
全体規模は隊員約1万6千人。車両約3千台(戦闘車など含む)、支援ヘリコプターなど航空機約30機の出動を見込んでおり、8県全域で演習を行う大規模なものとなっている。
奄美での訓練は、奄美大島で対空・情報訓練やヘリによる機動展開、海上作戦など。喜界島、沖永良部島ではそれぞれ対空訓練を行うが詳細については明らかにしていない。
徳之島では西部方面衛生隊などによる衛生訓練を計画。報道公開時は天城町の防災センター、総合運動公園内で医療施設の開設と運営、負傷患者の搬送などの対応訓練を展開する。
陸自広報によると、島しょ部での実践的な演習による対応能力の向上が目的。西部方面隊を主体に各方面隊部隊が参加する。同広報は「例年継続して行っている総合的演習」と位置付けている。