元山公知村長（左）から辞令を受け取るプライド・マシュー・サイモンさん
企画・広報力生かし国内外へ魅力ＰＲ
宇検村地域おこし協力隊
宇検村は１日付で、新しい地域おこし協力隊を迎え入れた。同日同村役場で着任式があり、オーストラリア出身のプライド・マシュー・サイモン＝通称マット＝さん（46）が、元山公知村長から辞令を受け取った。任期は３年を予定。マットさんの主な活動内容は、観光支援関連。前職で培った企画・広報力を生かし、国内外へ村の魅力を伝える役割を担う。
マットさんは約20年前に来日。茨城県に６年暮らし、その後は東京都内を拠点とした。英語教授資格や日本語技能検定１級を持ち、日本では英会話講師や駐日オーストラリア大使館勤務、出版社や展示会業界でマーケティングに携わるなど、さまざまな職を経験。同村には先月末訪れ、芦検集落に居住している。中学２年生の息子がおり、現在はオーストラリアに留学中だ。
約３年前に知人の紹介で同村に訪れた時からファンだといい、すでに村民と交流がある。「豊かな自然や伝統文化を深く知り、肌で感じたことを伝えたい。周囲とのコミュニケーションを大切にして、村に根付く真の魅力をＰＲできたら」と意気込みを語った。
元山村長は「すばらしい人材が来てくれたことに感謝。宇検村で経験したことを、ありのまま世界に発信してほしい」と期待を込めた。