武田賞を受賞した清村夕七さん＝知名町＝
【沖永良部】第37回沖永良部音楽コンクール（知名、和泊両町文化協会主催）が15日、知名町あしびの郷・ちなであった。審査の結果、ピアノ部門に出場した清村夕七さん（開陽高３年）が、最高賞の武田賞に輝いた。
コンクールは、子ども達の演奏技術や表現力の向上を目的に１９８５年から始まった。全部門を通した最高得点者に、和泊町出身の音楽家、故武田恵喜秀さんにちなんだ武田賞が贈られる。
審査は、和泊町国頭出身の前原隆鋼さん（鹿児島女子短期大学名誉教授）を委員長に、同町西原出身の松崎正美さん（元沖永良部高校教諭）、知名町黒貫出身の高風勝治さん（県オペラ協会会長）の３人が行った。
ピアノ部門には小学３年から高校までの24人、声楽部門に中学生１人、アンサンブル部門・声楽に中学校１チーム、同部門・器楽に中学・高校の５チームが出場し、日頃の練習の成果を披露した。
ピアノ部門について講評した松崎さんは「自分の指に合わせた音量、速さで弾いてほしい」。声楽・アンサンブル（器楽）部門について高風さんは「声の響きを考えた選曲が大事」「タンキングを工夫してほしい」などとアドバイスした。
武田賞を受賞した清村さんは「ピアノのおかげで、吹奏楽や歌など新しいことにも挑戦できた。これからも弾き続けていきたい」と語った。
武田賞以外の審査結果は次の通り（敬称略）。
【最優秀賞】▽ピアノ部門 前田悠羽（下平川小６年）
【優秀賞】▽ピアノ部門 春日梓杏（田皆小６年）、皆村美優（大城小６年）、西那穂（知名中２年）▽アンサンブル器楽 木管三重奏Ｂ（沖永良部高校）
【奨励賞】▽ピアノ部門 春日絢凛（田皆小３年）、美野華香（和泊小３年）、前陽南乃（同）、武原しゆ（下平川小４年）、池田翔太（大城小５年）、皆村優衣（同）、中渡瀬凛（同）、田中陽菜（知名中１年）▽アンサンブル声楽 女性二部合唱（和泊中）▽アンサンブル器楽 管打楽器九重奏（知名中）、木管三重奏Ａ（沖高）、金管四重奏（同）