奄美市恒例の紬議会

大島紬姿で本会議に臨む奄美市議ら

「例年以上に身引き締まる思い」
議員ら着物姿で大島紬をPR

 奄美市議会の12月定例会最終日の24日は、恒例の「紬議会」。議員や朝山毅市長をはじめとした市幹部職員ら全員が、本場奄美大島紬に身を包み出席、議場はいつもと違ったシックな雰囲気に包まれた。

 地場産業の振興・PRとして紬を着用して議会に臨む慣例は旧名瀬市時代の1977年から始まった。与勝広議長は、新型コロナウイルスの影響で経済や市民生活が大きな打撃を受けた一年間を振り返り、「予想以上に大変な状況にあることを市民の声から実感している。帯を締めながら例年以上に身の引き締まる思いを感じている」と話し、生産、販売ともに厳しい状況にある紬業界についても「基幹産業として復活できるか、伝統産業になってしまうか岐路に立つ重要な時期。紬業界を盛り上げられるよう官民が知恵を出し合い、盛り上げていきたい」と話した。