初日に輝く水面

サーファーでにぎわう手広海岸を黄金色に染める初日(1日午前7時30分ごろ、西康範さん撮影)

 

新型コロナの不安抱え、新年迎える
波乗り楽しむサーファーら

 

 2021年の幕が開けた。年末から大荒れの天気となった奄美地方は、三が日も曇りがちだったが、場所や時間によっては晴れ間が見えることも。元日早朝も、あいにくの空模様となったが、時折、黄金色に輝く初日が雲間から差し込む様子が見られた。太平洋に面した龍郷町の手広海岸では、波乗りを楽しむサーファーでにぎわう海岸で、水面に反射した初日がキラキラと輝く光景を、奄美市の西康範さんが撮影した。

 元旦、新型コロナウイルスの影響もあり、例年に比べると人出は少なかったものの、奄美大島の太平洋側の海岸では、初日の出を拝もうと訪れる人の姿が見られた。手広海岸では年末からの季節風の影響で絶好の波乗り日和となり、多くのサーファーがサーフィンを楽しみながら初日を待った。

 この日の奄美市の日の出時刻午前7時14分には、水平線近くは厚い雲に覆われていたが、西さんによると、同7時30分過ぎ、雲間から一瞬、顔を出した初日が海を照らし、海面をキラキラと輝かせた。

 今年は、新型コロナウイルスの感染拡大により延期された「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産登録をはじめ、東京オリンピック・パラリンピックの開催などが予定されている。感染の勢いは衰えることなく、不安を抱えたまま、新年を迎えることとなったが、奄美にとって初日のように輝かしい一年となることを願いたい。