入省めざし環境省見学

薗田綾子さん(右)と岡村幸代計画官(左)の案内で環境省を見学した屋崎琴羽さん


二つの課をまわり名刺交換も行った。写真は環境計画課長(左)=いずれも提供写真=

瀬戸内町の屋崎さん(古仁屋小5年)
「未来をつくる仲間増え心強い」
夢実現へ一歩踏み出す

 瀬戸内町在住の屋崎琴羽さん(古仁屋小5年)はこのほど、将来の夢に掲げる環境省への入省をめざして、母・聡子さんと東京都千代田区霞が関の環境省大臣官房環境計画課と地球環境局地球温暖化対策課を見学した。将来は入省後、奄美の野生生物保護の分野で働きたいとしている琴羽さんは、自身の夢の実現に向けて大きな一歩を踏み出した。

 入省を目指したきっかけは、昨年秋ごろに同省奄美野生生物保護センターの職員が奄美の自然環境について学校で出前授業を行ったこと。また、社会の授業でサスティナブル(持続可能な)シーフードについて調べる機会を経て、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)についても関心を持ち始めたという。

 見学は、聡子さんの知人であり、長年にわたりSDGsに関連した取り組みに携わる薗田綾子さん(㈱クレアン社長)の紹介で実現した。当日、琴羽さんは「かなり緊張した」というが、手づくりの名刺を持参し、二つの課をまわって名刺交換も行ったという。環境計画課の岡村幸代計画官は「わたしと周囲の職員が把握する限りでは、職員の肉親以外で個人的に見学に訪れた人は初めて」といい、「SDGsは特定の人だけではなく、皆の共有課題なので、未来をつくる仲間が増えてうれしく、心強く感じた」と話した。

 琴羽さんは「霞が関の環境省を見学して、奄美で働き、奄美の自然や野生生物を守る仕事に携わりたいという思いがさらに強くなった」として、独自で学習を進めている。