5日の着付け体験や展示会も
新型コロナ影響で
奄美市は4日、毎年5日に行っている同市恒例の新年行事「紬の日のつどい」(紬の日実行委など主催)を中止すると発表した。新型コロナウイルス感染症の拡大防止などのため、当初、規模を縮小して実施する予定だったが、年末年始に同市で感染者が発生したことなどを考慮、すべてのイベントを中止することにした。
同市では、旧名瀬市時代の1978年、1月5日を「紬の日」に制定。基幹産業である本場奄美大島紬への理解を深め、伝統産業の振興を図ることを目的に同日、紬の日のつどいを開催している。
今年は、新型コロナの影響から例年実施している紬大行進や紬ファッションショーなどは行わず、同市名瀬のAiAiひろばで着付け体験と展示会のみ実施する予定だった。しかし、年末年始に4人の感染が判明したことなどから、紬の日のつどい実行委などで協議し、中止を決断した。
同実行委会長を務める朝山毅市長は「多くの人が楽しみにしていたイベントの中止は大変残念だが、紬の日には是非、本場奄美大島紬を着用し、伝統の心と匠の技の結晶である大島紬に触れ親しんでいただきたい」としている。