牧岡奈美さんサプライズライブ

集まった高齢者たちを前にシマ唄を熱唱する牧岡奈美さん

イベントを企画、構成、司会も務め明山晶嗣さん

練馬区の高齢者施設でシマ唄など熱唱

 【東京】喜界島出身の唄者・牧岡奈美さんが、このほど練馬区の高齢者施設でサプライズライブを行った。奄美出身の仕掛人による、シマ唄などでの慰問を受けた人たちは「まるで夏祭りが来たみたいだ」と喜びの表情で楽しんでいた。

 イベントを企画したのは、牧岡さんと親しい奄美出身の会社員、明山晶嗣(あきやままさし)さん。当初、特別支援学校などへのクリスマス慰問を予定していた。ところがコロナ禍でことごとく見送りに。そんな時、練馬区の高齢者施設「ソナーレ石神井」(関町南1―2―32)のスタッフに奄美3世がいたことから、会話が弾みとんとん拍子に決まっていった。

 「寒い東京に南の風を届けに来ました」とのあいさつで、明山さん作製の奄美の風景動画に続いてサプライズで登場した牧岡さんは、朝花節や、よいすら節などをていねいな説明をしながら熱唱した。特に十九の春、島のブルースには反応を示したという。「私の唄声で喜んでいただき何より。また、あの笑顔に会いに行きたいですね」と牧岡さんは満足そう。集まったのは約40人。「まるで夏祭りがやって来たようだ」と目を輝かせる人や一緒に唄を口ずさむ姿もあった。奄美一色となった施設は大盛況に。池田優子さん(奄美2世)も踊りや太鼓などを披露した。

 明山さんは「良き賛同者に恵まれて大成功でした。コロナ禍で大変な状況ですが、今後も明るい話題を届けていきたいですね」と語った。
明山さんは、ボランティアで毎週水曜日に東村山市の「焼き鳥とり幸市役所前」(同市本町4―6―15)で18歳までの子どもと妊婦を対象に「子ども焼き鳥の日」(1本30円、第3水曜日は1本10円)というイベントを開催している。