BBQで新しい地域おこし

実践に取り組む参加者たち

宿泊事業者対象に養成講座
観光物産連盟

 一般社団法人あまみ大島観光物産連盟は10日、宿泊事業者対象にした「初級BBQインストラクター養成講座」を龍郷町秋名コミュニティーセンターで開催した。参加者20人は、本格的なBBQ(バーベキュー)のやり方、宿泊者に道具のレンタル・BBQ料理提供、宿の新しい魅力開発などを学んだ。

 講座は、宿泊施設の魅力、滞在中のコンテンツ力アップを目的に企画されたもの。

 講師に日本バーベキュー協会の下城民夫会長(60)、高知県四万十地域をBBQで盛り上げている、迫田司さん(54)を迎え、BBQの文化や歴史、海外の最新事情などを学び、炭の起し方や分厚いステーキの焼き方などを実践。「バーベキューグリルに、炭を両端に置き、火を起こし、中心にアルミホイルを敷き水を入れる。桜の木(フルーツ系の木でも可)を入れ、スモーク状態で塊肉を焼いていく。肉芯温度が約70度ぐらいで仕上げる」という。

 下城会長は「BBQは、欧米と日本では文化、歴史が違う。一人ひとりの交流会、誰かが誰かをもてなす、消費する場所を増やしたい」と語った。

 迫田さんは「きっかけは、温泉とBBQで街づくり。生活文化やロケーションなどBBQを手段として発展させたい」と地域資源の重要性を呼び掛けた。

 奄美市名瀬で飲食業を営み参加した、長瀬悠さん(40)は「地方創生、地元素材のものを生かす。BBQをきっかけにロケーションを生かして地元、観光客が楽しめるものを創っていきたい」と話した。