秋名見守り隊

弁当の準備をする秋名見守り隊のメンバーら(13日、秋名集落)

完成した弁当

地域の事業所も応援
弁当120食配布

 龍郷町秋名集落の秋名見守り隊「さねん花」(山田眞砂子代表、メンバー28人)は13日、秋名幾里集落の小中高生と75歳以上の高齢者に弁当を配布した。新型コロナウイルスの影響で外出を自粛している高齢者や、地域の子育て世代を応援しようと毎月実施しているもの。今回はさらに秋名小学校の教職員や、コロナ禍で頑張る地域の事業所にも提供し、エールを送った。

 弁当の内容はエビフライ、卵焼き、つきあげ、ブロッコリー、炊き込みご飯。おかずも応援のために同集落内の商店から購入し、計120食を完成させた。当日はメンバー約10人が参加。午前中から仕込みなどの作業を開始し、ガスのトラブルもあったため夕方まで一日がかりで取り組んだ。

 弁当を受け取った西田タクシーの西田基一さん(71)は「子どもたちへの予算がなくならないか心配もあるが、気持ちがうれしい」と笑顔。西田タクシーは、日中は集落内の高齢者の買い出しや通院時などの利用のため営業所に待機し、夜は奄美市の屋仁川を中心に営業している。新型コロナの影響で売り上げは前年度の半分を切ったという。今回の取り組みに「結いの心を感じた」と話した。

 山田代表は「高齢者や子どもたちのサポートはもちろん、地域にとってなくてはならない事業所へ感謝の気持ちを伝えるために、これからも支え合える手立てを考えたい」と述べた。

 なお、同団体の活動は先月「あまみ地域づくり褒賞」で表彰されている。