フェイスガード1000個寄贈

フェイスガードを寄贈した米澤社長(右から2人目)と朝山市長、高岡秀規徳之島町長(大島郡町村会長)ら

奄美市のアイ・タイムズ社 群島12市町村に
3Dプリンターで製造

 企業向けのソフトウエア開発などを行っている奄美市名瀬のアイ・タイムズ社は19日、3Dプリンターで製造した医療用フェイスガード1000個を奄美群島の12市町村に寄贈した。同日、同市であった市町村長会の会場で、同社の米澤亮治社長(58)が朝山毅奄美市長に目録を手渡した。

 同社は、昨年11月から2台の3Dプリンターを使い、製作を開始した。広島県東広島市でハードウエア・ソフトウエア開発会社を経営している吉岡秀二郎氏(喜界町出身)から製造法などの情報提供を受け、フレーム部分などを製作、シート部分には、軽くて透過度の高いポリカーボネートを使用している。

 米澤社長は「地元企業として地域に貢献できればと思い作ることにした。今後、さらに必要であれば、追加できるよう応援したい」と話した。

 フェイスガードは、12市町村の人口比に応じて約40~260個ずつ分配され、医療機関などに贈られる。朝山市長は「支援はとてもありがたい。今後、ワクチン接種なども開始される。医療機関などでの感染防止対策に活用していきたい」と感謝した。