看護福祉専門学校卒業式

大島紬や着物など、多くが晴れ着を着て臨んだ奄美看護福祉専門学校の卒業式

建学精神胸に社会へ
50人、学び舎巣立つ

 奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)の第24回卒業式が5日、奄美市名瀬の同校サングリーンホールであった。卒業生50人は建学精神や学園スローガンを胸に学び舎に別れを告げ、医療や福祉、保育の現場に向けて新たな一歩を踏み出した。

 卒業生は、看護学科37人(男子8人、女子29人)、こども・かいご福祉学科13人(男子3人、女子10人)。県外在住の6人を含む計50人が巣立ちの日を迎えた。

 式典では、向井校長が卒業証書を贈呈し「(コロナ禍で)負の影響が免れないなか、卒業に漕ぎつけた皆さんは大変な誇り。卒業生はポストコロナに希望をもたらす光、(社会でも)建学精神の道義、実利、勤労を思い浮かべながらリーダーシップを担ってほしい」と激励。送辞では看護学科2年の松下大史さんが「同じ志の仲間がいたことを思い出し新しい時代の道を切り拓いてほしい」と感謝の言葉を贈った。

 卒業生代表のこども・かいご福祉学科・徳島紗瑛さんは「3年間は一瞬でもあり長い時間でもあった。これまでの出会い、感謝や思い出を胸に一歩を踏み出して社会に貢献していきたい」と答辞。同代表の看護学科・津田祐奈さんは保護者に感謝の言葉を述べた後、卒業生らは花道を通って、3年間の苦楽を共にした学び舎を後にした。

 卒業生は、県内外の病院や福祉施設、幼稚園に就職したり、正看護師を目指して進学したりする。