若者集めて「若沖洲会」

オンラインで島外の先輩たちと交流を図った高校生ら=沖永良部高校=

島外在住の出身者がリモート参加
卒業したばかりの高校生と交流、意見交換

 【沖永良部】島への想いを共有しよう!――。沖永良部出身の若者を集めて交流を図るイベント「第3回若沖洲会」が6日、知名町フローラル館をメイン会場にオンライン開催された。和泊、知名両町の役場職員や島外に進学・就職した地元出身者に加え、沖永良部高校を卒業したばかりの3年生をリモートでつなぎ、意見交換した。

 イベントは、島内外で活躍する人材の育成と、地元出身者が集う郷友会「沖洲会」への参加を呼びかけることが目的。前回は、2019年8月に鹿児島で開催している。

 メイン会場のフローラル館には役場職員や地元企業で働く人ら32人、別会場の沖永良部高校には3年生14人が集まった。関東や関西、九州、沖縄などの会場にも合計約38人が集まり、各会場をビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」でつないで意見交換した。

 高校生らは、島外で暮らす先輩たちに「島を出て大変だったことは何か」「一人暮らしで注意することは何か」などを質問していた。

 アゼルバイジャンからリモートで参加した沖高卒業生の松下大成さん(23)は、同国の日本大使館で公邸料理人として働いていることや海外での生活の様子を伝えた。

 大阪の調理師専門学校に進学する沖高3年の大坪将志さん(18)は「海外で活躍している先輩もいて驚いた。多くの人から話を聞いて夢が広がった」と話した。

 北海道からリモート参加した知名町総合計画策定アドバイザーの大久保昌弘さんは「東京や沖縄など島の外にこれだけのつながりを持っている離島地域はない。島外に出た子ども達が戻って来られるように、島に住む大人が頑張らないといけない」と語った。