「瀬戸内酒販」で大司花月イラスト原画展

大司花月さんの初イラスト原画展が開かれている「瀬戸内酒販」

明石家さんま画廊で紹介された「タコ足魅惑のマーメイド」

「アート楽しんで」
つむぎ企画のみやたさんプロデュース

 「瀬戸内町にもっとアートを!」の触れ込みで、2月28日から幼い頃、加計呂麻島と龍郷町秋名で過ごした大司花月さん(24)のイラスト原画展が、同町古仁屋の「瀬戸内酒販」(義永卓也代表)で開かれている。

 大司さんは、幼い頃から絵を描くのが好きで、現在も趣味で描き続けている。美術を専門に学んだわけではなく、今春宮崎大学大学院教育学研究科を卒業。大学院在学中の2019年3月に奄美で初個展。秋名でマコモのパッケージを販売用に作ったり、今回プロデュースした奄美を拠点に活躍するミュージシャン、ミヤタトモコ氏のCDジャケットを手掛けたりしている。

 また、昨年日本テレビの「明石家さんま画廊」に出典、「奄美生まれの純粋無垢な新人画家」として「タコ足魅惑のマーメイド」など、作品が日テレの特別絵画展「明治神宮外苑明石家さんま画廊」で紹介展示され、同作品は購入されたという。

 プロデュースしたミヤタさんは、3年前にIターンしてきたニューヨーク仕込みの英語講師。町の商店や中学生に世界自然遺産登録になった時、外国人に英語でおもてなしをと町の国際化に一役も買っている。さらに昭和歌謡やジャズなどの音楽を取り入れたCD「大きな海の中を行く私たち」を歌ったり、人のイベント企画を行う「つむぎ企画」代表と多方面で活躍中。

 今回の個展は、店内に遊び心満載で人の交流が多い「瀬戸内酒販」の義永夫婦の協力と秋名に住む家族の多大な協力もあって、「古仁屋で初めての原画展を開催できます」とミヤタさん。4月4日までの会期中は、ポストカード、トートバッグ、Tシャツなどの雑貨と作品の一部入れ替え等もあり、ミヤタさんは、「春休みに入るので、ぜひ奄美の学生たちに見て欲しいです。瀬戸内町でのアートを楽しんでほしい」と熱っぽく誘っている。