愛称は「こそだてらす」

天城町子育て世代包括支援センター「こそだてらす」命名式。命名者の富山さん(前列左端)=9日、同町天城

公募し命名式 天城町子育て世代包括支援センター

 【徳之島】天城町は町保健センター(天城)内に今年度設置した町子育て世代包括支援センターについて、「堅苦しくなく、お父さん・お母さん方が気軽に立ち寄り、相談できる場に」と愛称を公募。町内外から寄せられた愛称案の中から、「こそだてらす」を採用。9日、命名式と表彰式を開き、切れ目のない子育て支援拠点をアピールした。

 子育て世代包括支援センターは、「ニッポン一億総活躍プラン」(2016年6月2日閣議決定)を受けて20年度末までの全国市町村展開を目指して推進中。天城町は昨年4月1日に設置し、町民が安心して妊娠・出産・子育てができるよう関係機関・団体とも連携。妊娠前から子育て期に至る多様な相談に応じ、切れ目のない子育て支援に力を入れている。

 愛称の募集は、森田弘光町長の「愛称をつけて気軽に相談できる場に」などさりげない提案が発端に。その〝つぶやき〟にセンター職員らが即行動で公募。小学生から一般まで幅広い世代が寄せた計8案を審査の結果、子育て真っただ中の富山美穂さん(29)=天城=が「陽光がぽかぽかと照らしてくれるような子育て支援の場に」などの思いを込めた「こそだてらす」が選ばれた。

 応募者たちを交えてあった命名式で森田町長はあらためて「結婚・出産・子育てまで切れ目のない支援に取り組んできた。天城町に住んでよかった、これからも住み続けたい町をつくりたい」。保育料の実質無料化や出産祝い金の増額、国に先駆けた高校生まで引き上げた医療費助成、今年度からの「新婚さん応援生活補助」などに続き、21年度からは小学新1年生応援金にも取り組む方針を示した。