徳之島高空手道部

男女とも団体形で全国大会33年連続出場する徳之島高空手道部(選抜メンバー)=18日、同校武道館

「勝って恩返しを」
全国高校空手道選抜大会 33年連続出場へ

 【徳之島】徳之島高校空手道部は、男女とも団体形の2部門で、全国大会33年連続出場となる第40回全国高等学校空手道選抜大会(24~26日、渋谷区・東京体育館)に挑む。先輩たちが築いてきた「連続出場」維持への重圧にも耐えてつないだヒノキ舞台。部員たちは「支えていただいている方々に1戦でも勝って恩返しを」と抱負を語った。

 徳之島高校空手道部は、昨秋の同全国選抜大会予選会・九州大会(11月7~8日、宮崎県立体育館)の南ブロック団体形で、女子が第3位、男子も第5位に大健闘。男女そろって団体形による全国大会への切符を獲得。97年には部初の全国3位入賞も果たしている同校。じつに33年連続出場の伝統を守った。

 選抜登録メンバーは▽男子形、牧山浩史郎主将(2年、亀津中出身)、丸野温人(1年、同)、吉田琳(同、同)、益大也(2年、同)▽女子形、清原槙(1年、亀津中出身)、杉山心葉(同、伊仙中同)、中富海月(同、面縄中同)、嶺井鈴(2年、亀津中同)。

 男女ともに22日の主戦場入りを前に連日、3人ずつで息を合わせた技の打ち込みなど、仕上げの猛練習に余念がない。

 男子主将の牧山選手(17)は「連続出場維持へのプレッシャーはあった。紀野宏繁先生(指導者)の『勝負は時の運もあるが、後悔しないよう十分な準備が大事』の教えを徹底。相手は全国の強豪校ばかり。気持ちで負けないようにしたい。先生方や先輩とかいろんな方々のサポートに感謝し、1戦でも多く勝って恩返しがしたい」ときっぱり。

 女子の清原選手(16)も「練習はきつく嫌になることもあったが、33年連続出場の記録をつなぐことができた。1年生で初の全国大会の大舞台。緊張もすると思うが、これまでの練習の成果を堂々と発表したい」とそれぞれ力強く抱負を語った。