コロナ禍で2年連続中止を決めたトライアスロンIN徳之島大会(資料写真)
トライアスロンIN徳之島大会 安心安全を優先
【徳之島】トライアスロンIN徳之島大会総会(同実行委員会主催)が30日、天城町役場であった。収束の兆しがみえない新型コロナウイルス感染症の全国情勢から、6月27日予定の第34回2021トライアスロンIN徳之島大会と、前日の第10回記念チャレンジKIDS徳之島大会の2年連続中止を決めた。
共催の徳之島3町当局や関係機関・団体の代表ら約50人が出席。大会事務局(天城町商工水産観光課)は、新型コロナ感染症の全国情勢、同影響で大会中止が相次いでいる現状を説明。島内の医療機関や町内集落区長との協議でも危機感が示され、「中止が望ましい」など意見が多かったことも報告。「中止」提案を承認した。
コロナ禍による2年連続の大会中止に、大会会長の森田弘光天城町長は「参加選手や関係者ら合わせ約1千人が移動して集中的に行われる大会。全国的な新型コロナ感染症の情勢に鑑み、精度の高い感染防止対策はハードルが高い。宿泊・観光など経済的損失を考えると苦渋の決断だが、島民のみなさんの命、安心安全を優先したい」と話した。
同大会は「遅くてもあなたが主役!」をキャッチフレーズに1988(昭和63)年にスタート。第23回2010年大会は宮崎県内で発生の家畜伝染病(口蹄疫)対策のため延期開催され、中止決定はコロナ禍での前回(昨年)に続き2度目。大会事務局は、既に出場申し込みを終えた364人に中止決定を通知、参加料の返還を進めるという。