奄美初、憧れの人魚に

6月のサービス開始を前にアピールする遠藤代表(右)とスタッフの猪股春香さん

人魚の衣装とヒレを身につけて海中を泳ぐ「マーメイドスイム」(提供写真)

笠利町・OCEANZ 6月「マーメイドスイム」開始

 奄美初、憧れの「マーメイドスイム」を本格的に――。奄美市笠利町の素潜り専門ダイビングショップ「OCEANZ(オーシャンズ)」(遠藤優人代表)が6月26日からのサービス開始に向けて準備を進めている。遠藤代表は「マーメイドスイムを通して、奄美大島、海を泳ぐ楽しさを知ってもらいたい」と意気込んでいる。

 マーメイドスイムは、人魚の衣装とヒレを身につけて海中を泳ぐ新しいレジャー。アジアでは爆発的人気で、2019年には世界大会が行われるなど、注目も高まっている。

 兵庫県出身で漁師に憧れて15年に奄美に移住した遠藤代表は、貸し切り制のフリーダイビングショップとして19年に「OCEANZ」を開設。16年には本場フィリピンでマーメイディングも本格的に学び、20年にはダイビングの指導団体「SSI・JAPAN」で日本初の「フリーダイビング」と「マーメイドセンター」のインストラクター資格を取得、登録店の認定を受けた。

 OCEANZではマーメイドスイムを楽しむための「体験ツアー」(1万4300円)と「ライセンスコース」(限定水域・3万5000円、海洋・5万3800円)の2コースを用意。体験ツアーはインストラクターに教えてもらいながら浅瀬の海で人魚姿と泳ぎを体験。ライセンスコースでは、学科と実技を通してバディと泳げるようスキルと知識を本格的に学ぶ。

 マーメイドスイムは日本ではまだまだ知名度も低く、体験できる店舗は全国でも限られる。遠藤代表は「近年はレジャーも多様化し、海とふれあう遊びも増えている。まずはマーメイドスイムをきっかけに、奄美の海と一体になる手伝いをしたい」と抱負を話した。

 なお、同店は施設増築、機材購入のためのクラウドファンディングを「CAMPFIRE」(5月10日まで)で実施中。リターンで利用券も選べる。

 問い合わせは、同店電話0997―57―1987まで。