「健康経営優良法人」に認定

「健康経営優良法人2021」に認定された3社が大島支庁・印南支庁長を表敬訪問=奄美市名瀬=

3社代表、印南支庁長に報告

 「健康経営優良法人2021(中小規模法人部門)」で奄美群島初の認定法人となった(有)アイ・タイムズ(米澤亮治代表取締役社長)、竹山建設㈱(竹山博昭代表取締役社長)、㈱三浦建設(三浦和美代表取締役社長)の3社の代表は9日、印南百合子大島支庁長を表敬訪問し、同制度の認定報告を行った。各代表と印南支庁長、オフィス青音=あおん=㈱の中村安久代表取締役社長は和やかな雰囲気の中、認定を受けるまでの過程や今後の抱負を語り合った。

 「健康経営優良法人認定制度」とは、経済産業省のヘルスケア産業政策のひとつ。社員の心身の健康を守り、働きやすい職場づくりに積極的に取り組んだ企業の中で、特に優れた健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する。

 申請することができるのは一定の基準を満たした法人のみ。健康経営優良法人認定委員会が審査し、日本健康会議が認定する。

 認定を受けた法人は、社会的評価の向上、自治体・金融機関からインセンティブを受けられるなどのメリットがある。

 奄美群島に本社を有する企業の中で認定を受けたのは同3社のみという。申請した理由について各社の代表からは「従業員がガンで亡くなってしまったことがきっかけ。従業員の健康管理を会社で担っていきたいと思った」や「デスクワークが多くストレスがたまりやすい職場なため、会社全体で健康問題に取り組もうと思った」などの声が聞かれた。

 印南支庁長は「会社の発展には従業員一人ひとりの幸せが不可欠。他の企業にも拡がってほしい。各種取り組みが従業員の健康状態に反映されるよう、これからも努力を続けていってほしい」と激励した。

 今後奄美群島の健康経営におけるモデルケースとなるとみられる各社は「喫煙率を毎年5%ずつ下げる」「より掘り下げた取り組みを急ぐ」「従業員だけではなく、その家族の健康も守りたい。何より楽しく続けていきたい」など、はつらつとした表情で抱負を述べた。