名瀬クリーンセンターでぼや

ぼやのあった奄美市の名瀬クリーンセンター

コンベアなど焼く
電池発火が原因か

21日午前11時27分ごろ、奄美市の名瀬クリーンセンターから「施設内のベルトコンベアが燃えている」と管理する大島地区衛生組合の職員男性から119番があった。同組合によると、ごみや搬送用コンベアの一部を焼いたが、消防車の到着までにはほぼ消し止められた。けが人はなかった。

同組合職員などによると同午前11時20分ごろ、熱や煙を感知し発動する検知器が作動。外に出たところ破砕施設から黒煙が上がっており、施設内を確認したところ1~5階部分にかかる搬送用コンベア部分が燃えていた。

火は、備え付けの消火栓で職員が消火。コンベアは破砕したごみを分別のために上階に運搬するもので、ハンマーで破砕した際に電池類などが熱を発し、コンベア上で出火したのが原因だと思われる。

同組合によると、モバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池を含む電子機器が混入し、発煙・発火するトラブルが全国のクリーンセンターで相次いでいる。同施設でも職員5人が毎回手作業で分別。分別し忘れたものなど、全てを仕分けるのは困難だという。

昨年、同センターの検知器作動件数は35件で、うち電池に起因するものが32件とほとんどを占める。また、このぼやによる消火活動で破砕施設の電気系統が損傷。点検など、少なくとも2日は稼働できない見通しだという。焼却に影響はない。