新たなラッピングバス企画

車庫に停車中の大型バス

しまバス、今後の観光需要に期待

 緊急事態宣言下の大型連休中、島内では来島した観光客や、多数のレンタカーが走行しキャンプ場や海辺は潤っていた。一方、奄美大島の基幹産業である観光業、バス、ホテル業者は「Go To トラベル」停止後、更に苦戦を強いられている。

 大型連休中も含め、市内の貸し切りバス事業者の稼働率は約3割だという。団体や観光客利用はなくスクールバスやワクチン接種の送迎で運行している。また、市内の宿泊施設担当者は「今年の連休は3~4割程度。クラスターが発生してキャンセルが出た」と話した。

 新型コロナウイルスの影響で全国的な移動制限や自粛。奄美では大型客船の寄港、合宿、学校行事(修学旅行、遠足など)が減少し、個人単位での移動が増えバス、ホテル需要が減少。新しい生活様式、遊び方が多様化していることが要因とされる。

 ㈱しまバスの勝村克彦社長代理は「奄美の貸し切りバスのピークは11月から3月の冬場。夏場は個人客なので利用は少ない」とし、「今後は、世界自然遺産登録やワクチン接種後を見越し、市と協力し5台のラッピングバス(クジラ・ルリカケス・島ユムタ・奄美の自然・ハブ隊(八月踊り)を走らせ、バス事業を潤したい」と話した。しまバスは現在、路線、貸し切りバス約80台保有している。島民には欠かせない移動手段でもあり、生活に浸透している。