コロナ禍・シルバー就業率にも打撃

コロナ禍でシルバー人材就業率61%に低迷。10年会員表彰には笑顔も=25日、徳之島町シルバー人材センター総会

徳之島町シルバー人材センター「一丸となって難局を」

【徳之島】公益社団法人徳之島町シルバー人材センター(高岡秀規理事長、会員数173人)の2021年度総会は25日、亀津東区公民館であった。例外なき新型コロナウイルス感染症の影響で、20年度受託事業は契約額が前年比11・8%減、就業率は61%に低迷。収束見通しの立たないコロナ禍は高齢者たちの雇用・生きがい確保にも打撃を及ぼしている。

感染防止の「3密」対策で、会員の本人出席を25人(ほか委任状出席116人)に縮小しての開催に。理事長の高岡徳之島町長は、新型コロナ・ワクチンの2回目接種も7月末までに完了させて翌8月からは65歳以下にも順次広げていく方針も説明。コロナ禍で「仕事が少なく退屈だと思うが、いつかは楽しく集える日が来ることを信じ、健康にも留意を」とエール。会員歴10年の7人を表彰してたたえた。

20年度事業報告によると、島内でも新型コロナ感染者が確認されことによる受注減に加えて、「3密」になりがちな屋内清掃や5人以上の作業などの受託は自粛を余儀なくされた。契約金額は受託事業が4662万6853円(前年度比554万7767円減)、就業率は61%に大きく低迷した。

新型コロナ感染症の収束見通しが立たない中での景気低迷、受注への影響など懸念はあるが、21年度計画の基本方針では「基本理念の自主・自立・共同・共助を再認識。この難局を会員、役職員が一丸となって乗り越える」ことなど決意。就業機会と会員拡大、就業・交通安全、ボランティア活動による地域貢献―など事業項目と諸行事予定を掲げた。

ほか役員改選なども承認。総会後の会員懇親・交流会は今年も中止した。

新役員および表彰は次の通り。(敬称略)

【役員】▽理事長 高岡秀規▽同副 政木達也▽理事 福島次男(常務理事・事務局長)、小山田詔輝、保井和夫、中山末一、作城綾乃、木原良治、浦上由美子、稲繁二、新田良二(町住民生活課長)、清山勇▽監事 新田武男、新元幸子、藤山友枝

【表彰】▽会員10年 吉神幸徳(手々)、吉田サエミ(母間)、郷里昭(亀徳)、勇啓子(同)、杉辰雄(井之川)、嶺サダコ(亀津)、亘住男(同)