市民広場と立体駐車場

今月末にも工事が完了する奄美市本庁舎の市民広場と立体駐車場

今月末にも工事完了見込み
7月から立体駐車場供用開始

奄美市は、同市名瀬幸町の旧市役所庁舎跡地などに整備を進めている「市民広場と立体駐車場」について、7月から来庁者用の駐車場スペースの利用を開始する予定だ。5月末には、広場と立体駐車場の工事がほぼ完了見込みで、6月に県などによる各種検査を終えた後、供用開始される。市民広場についても、7月以降、順次開放する予定で、市財政課は「できるだけ早く、市民に利用してもらえるよう作業を急ぎたい」としている。

市民広場と立体駐車場は、旧庁舎と名瀬公民館跡地約2300平方㍍に、ウッドデッキなどの広場(約1350平方㍍)と4階建て5層の立体駐車場(延べ床面積約2650平方㍍)を整備するもの。庁舎建設事業の第2期工事として、昨年3月に大手ゼネコンと地元企業による特定建設JVとの工事請負契約を締結、整備が進められている。

着工から約1年が経過、現地では既に、外観の整備がほぼ完了、今月末には細部の工事も終了する予定。現在は市民広場につながる市道の歩道部分の整備などが進められている。

市民広場は庁舎機能との継続性を確保するため、市民窓口のある庁舎2階部分と屋外渡り廊下でつながるようにし、広場下の1階部分に来庁者用の駐車場を整備する。

立体駐車場は、1階を来庁者用、2階から屋上までの4フロアが公用車スペースとなる。来庁者用の駐車場は市民広場側も含め計55台分(身障者用4台)となる見込みで、旧庁舎時と比べ20台分ほど増えることになる。

市民広場と立体駐車場は当初、昨年3月末に完成予定だったが、旧庁舎の備品整理に時間を要したことや、工事請負業者を決める入札の不調、新型コロナウイルスによる工事の遅れなどが相次ぎ、3度にわたって工期を延長。当初計画から14か月遅れでようやく、完成を迎える。

市民広場と立体駐車場が完成すると、2016年9月に着工開始した市本庁舎の建設事業がすべて完了する。市財政課によると、庁舎の建築本体事業費は約64億円で、旧庁舎の解体工事や新庁舎の電算システムの整備などを含めた総事業費は約76億円となる見込みだ。