高齢者ワクチン接種第2弾受付開始

30人体制で電話予約を受け付けた奄美市のコールセンター

奄美市は初日、5711人が予約
「全員接種可能、安心して予約を」

奄美市と龍郷町の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの第2弾接種の予約受付が25日、始まった。インターネットによる予約受付のほか、奄美市では、市役所5階に臨時のコールセンターを開設、電話回線を通常の4回線から30回線に増やすなどして対応。同市では、初日だけで期間中の接種予定者の6割に当たる5711人の予約があった。奄美市新型コロナワクチン接種推進室は「希望するすべての高齢者が接種できる体制が整っている。焦らず、安心して予約してほしい」呼び掛けている。

インターネット、電話ともに午前9時の受付開始直後から問い合わせが殺到、一時、予約しづらい状態もあったが、大きなトラブルなどはなかった。同市のコールセンターでは、市職員ら30人がひっきりなしにかかってくる電話に対応。パソコン画面で接種枠を確認しながら予約を受け付けた。

第2弾のワクチン接種は、6月14日~7月4日までを1回目、同5日~同25日までを2回目の接種期間に設定。奄美市は第1弾で接種できなかった65歳以上の高齢者約9600人を対象に、龍郷町は高齢者のほか、基礎疾患のある人など約770人について、奄美市名瀬の奄美ワクチンセンター(奄美文化センター)での集団接種を計画している。

1日の接種人数も、現在実施している第1弾の240人から、最大で440人規模まで増やす。第1弾で実施している笠利(太陽が丘総合体育館)、龍郷町(りゅうがく館)、住用(奄美体験交流館)での巡回接種は行わない。

奄美市では前回、予約開始初日で約3500人分の接種枠すべてが埋まってしまったが、今回は、十分なワクチンが確保されており、接種を希望する高齢者全員が接種できるという。同市では、予約専用コールセンターのほか、笠利総合支所に笠利地区住民専用のコールセンターを新たに設置、住用地区については、市職員が各集落を巡回し予約を受け付けた。同推進室は「なかなか、電話やインターネットがつながらず予約できずにいる人もいるかもしれないが、必ず接種できるので、心配しないでほしい。予約は随時受け付けているので、安心して予約してほしい」としている。

奄美市のワクチン接種に関する問い合わせは同推進室(電話0997―69―3747)、予約専用コールセンターは3地区共通が電話0997―52―1479、笠利地区が電話0997―63―1100。休日除く午前9時~午後5時まで受け付ける。