12市町村、7月末終了見込み

奄美市笠利町で1回目の接種を受ける高齢者(5月17日、太陽が丘総合運動公園体育館)

 

 

供給に目途、計画前倒しも
高齢者ワクチン接種

 

 高齢者の新型コロナウイルスワクチン接種について、奄美群島内12自治体すべてが7月末までの終了を見込んでいることが、各市町村への取材で分かった。7月末をめどに終えられるよう取り組んでいくと政府が表明した4月23日以降、ワクチンの供給にも目途が立ち、計画を前倒しする自治体も相次いでいる。

 調査は奄美群島内の12市町村が対象。個人やワクチン供給の都合により、一部は8月にずれ込むことも想定しているが、全12市町村が7月末、目標期間内の接種達成を見込んでいる。

 大和村は、5月9日までに希望する高齢者の2回の接種を完了。与論町は5月22日に2回目を開始し、個別接種を含め6月中に終わる見通しとした。

 瀬戸内町は、「ワクチン供給が安定する」との方針を受け、5月12日にスタートした接種回数を、6月からは大幅に増やして対応する。対象者3200人に対して希望者は約7割。今週中にも85歳以上を対象にした接種券を発送する。

 伊仙町は、医療機関での個別接種のため、日程に都合がつかない一部個人(8月2日までに接種)を除いては「7月中に終える」と回答。知名町・和泊町の合同接種では、予約者の状況が流動的としながらも、7月末を目標に据え、「忙しいが、日程を詰めて接種を進めている」と話した。

 この他、奄美市・龍郷町は7月5日~25日、徳之島町は6月9日から、天城町は6月27日から2回目の接種が始まる。5月10日から1回目を開始している宇検村は、3週間の間隔を空けて随時2回目も実施。喜界町は、集落ごとの集団接種で1回目を6月23日、2回目を7月14日の開始を予定するなど、奄美群島内すべての自治体が7月末での接種を終える予定だという。