タグラグビーを体験する子どもたち(29日、宇検村総合体育館)
宇検村教育委員会は29日、同村総合体育館で「タグラグビー」体験教室を開いた。活動を通して豊かな感性を育むことなどを目的に、3回目の実施。講師に大和ラグビーアカデミー(YRA)のコーチを招き、村内の小中学生計35人が参加した。練習後に約1時間の試合を決行すると、子どもたちは俊敏な動きでコートを駆け回った。
タグラグビーは、腰にタグを2本つけ、ボールを抱えたまま走ったり、味方にパスしたりしながら相手チームのゴールを目指して走るスポーツ。攻めてくる相手チームのタグを取ると、相手チームは立ち止まってボールをパスしなければならない。より多くゴールにたどり着けた方が勝者となる。原則相手の身体に触れる動きは禁止されているため、安全にラグビーに親しむことがきる。
指導はYRAコーチの元田豊春さん(41)と川下光さん(39)が務め、「宇検村のみんなと、タグラグビーを通して交流できることを楽しみにしていました」とあいさつ。反射神経を高める動きや簡易練習などを終えた後、試合に臨んだ。
1チーム4~5人▽小学生低学年▽中学年▽高学年・中学生・保護者―に分かれ、1セット7分で対戦。どのチームの試合も白熱した。
この日初めて参加したという保池鉄心さん(久志小5年)は「ラグビーはテレビで見たことがあったけど、ルールは知らなかった。タグラグビーをやってみて、危ないと思っていたイメージが楽しいものに変わった。試合では息の合ったチームワークで勝利した」と喜び、森山姫衣=きい=さん(田検小5年)は「相手のタグを取ることができてうれしかった。普段バレーをしている時の動きが役立ったと思う」と笑顔で話した。
元田さんは「タグラグビーは、簡単なルールで参加の敷居が低く、心配されるけがも少ないので安心。また、チームで取り組むため、コミュニケーション能力を育むことができるスポーツ」と解説し、「きょうは子どもたちの生き生きした姿を見ることができよかった。今後も宇検村をはじめとして、他の市町村の子どもたちにも魅力を広めていきたい」と展望を語った。同村では次回、7月4日にYRA主催のタグラグビー教室がある。
YRAの問い合わせは電話090・9579・5836(川下さん)まで。