長年の人権擁護活動を評価

感謝状などを手に笑顔を見せる平さん(手前左)ら人権擁護委員の4人

平さんら委員4人に伝達表彰 法務局奄美支局

 人権擁護委員の日の1日、奄美市名瀬の鹿児島地方法務局奄美支局で人権擁護委員に対する伝達表彰式があり、奄美人権擁護委員協議会委員の平久美さん(龍郷町)ら4人が表彰を受けた。長年にわたる人権擁護活動が評価されたもので、平さんは「活動を通して自身も学ぶことが多かった。これからも人を思いやる心を大切に、少しでも差別がなくなるよう尽力したい」と喜びを語った。

 今年度は県内23人が表彰。奄美地区では、平さんに法務省人権擁護局長感謝状、花井牧子さん(奄美市)、重村洋一さん(龍郷町)、徳裕子さん(大和村)の3人に全国人権擁護委員連合会長表彰状が贈られた。

 人権擁護委員は、各市町村長の推薦を経て法務大臣が委嘱。地域の人権思想を広める活動や人権が侵害された場合の相談、救済活動をボランティアで担っている。

 平さんは2012年4月から9年間。3人は、13年1月から8年間にわたり、活動を通して地域における人権意識の普及、高揚に努めてきた。

 式では、仲宗根春喜支局長が4人に感謝状などを贈呈。「任命以来、人権を尊重し地域の支援や高揚に努めてきた。これからもますますの活躍を願いたい」と感謝を述べた。

 なお、予定していた総会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止し、書面協議で決議。今年も人権教室や人権の花運動、SOSミニレターなどの啓発、人権相談などに取り組んでいく。