力合わせて外来種駆除

4校合同で外来植物のセイタカアワダチソウを駆除する児童たち

大和村4小が合同遠足 学校間の交流楽しむ

 大和村内の大和、大棚、名音、今里の4小学校1~4年生は4日、同村の奄美フォレストポリスで春の合同遠足を開いた。4校合わせて40人の児童と12人の教員が参加。ボールを使ったゲームや自然の中での外来植物駆除に力を合わせるなど、学校間の交流を楽しんだ。

 遠足は、同村教委が2カ年計画で進める教育研究「大和の名を誇りに思う教育」の一環。大和村ならではの自然を身近なフィールドから知ってもらおうと企画した。

 バスで現地に着いた児童らは、学年単位で班分け。自己紹介の後は、重点対策外来種に指定されている「セイタカアワダチソウ」の駆除作業に取りかかった。

 指導する奄美野生生物保護センターの池上温人さんは「きれいな花に見えるけど、そのままにしておくと奄美の風景も変わってしまう」と駆除の意義や外来植物が生態系に及ぼす影響を説明。初めはピンときていない様子の児童も、「これかな」と見本と見比べながら、協力して裾野に茂るセイタカアワダチソウを引き抜いた。

 この後はレクリエーションを予定も、ここであいにくの雨。大和小学校に行き先を変更し、体育館でボール遊びやお弁当タイムを楽しんだ。

 名音小4年の福原優衣さんは、今回が外来種駆除初体験。「みんなとできて面白かった。家の近くで見つけたらとるようにしたい」と喜んだ。

 なお5・6年生は奄美少年自然の家に。1~3日の日程で合同宿泊体験を終えている。