16歳以上のワクチン接種が始まった大和村体育館
大和村で5日、奄美群島初となる16歳以上64歳以下を対象に新型コロナウイルスワクチン接種が始まった。
同村体育館で、医師、看護師、役場職員計30人が対応。医療従事者の負担軽減のため看護師を2人増員。午前119人、午後125人計244人、初日で約7割が接種を受けた。また、65歳以上の高齢者15人が2回目の接種を受けた。6日は、303人が接種を受ける予定。
この日は午前8時半から接種を開始。体育館入口には検温、消毒液を設置。午前は津名久、大棚集落、午後は国直、湯湾釜、思勝集落に分けて接種を行った。体育館は密を避けるため、一定の間隔を空けていすを4列に並べた。対象者は座ったままスタッフが問診、診察、注射を行った。接種後は約20分、経過観察のため待機した。
同保健福祉課によると接種後、体に異変を訴えた人はいなかったという。
村内の65歳以上の高齢者は640人。この日までに約8割に当たる513人が2回目の接種を終えた。16歳以上64歳以下の対象者は730人。
国直集落から接種を受けに来た細川伸さん(54)は「大和村はワクチン接種を早く始めた。対応が早く助かる。スタッフも役場の職員が対応するので安心」、同集落の才原文哉さん(22)は「2回目の接種がちょっと心配。ツアーガイドの仕事をやっていて接触の機会が多いので良かった」と、それぞれ話した。
ワクチン接種の早い対応について、同保健福祉課・早川理恵課長は「関係機関との連携がスムーズいったことが早い要因」と述べ、「今後も基本的な感染対策を継続してほしい」と呼び掛けた。
16歳以上の2回目のワクチン接種は、今後配送される予定の1箱(975回分、6月21の週または、28の週)が届き次第接種する方針。また、ファイザー社のワクチン接種年齢の対象が12歳以上になったことから今後、対応を検討するとした。