奄美群島の贈りものショップ誕生

奄美の海やソテツ葉、ハブ、紬などをデザインしたラッピング用風呂敷を広げる豊山さん

50以上の事業所と商品がずらり
島らしいラッピングで「明るい気分に」

 奄美市名瀬末広町の一角に、奄美群島の産直ギフトサイト『いっちば』(㈱しーま運営)商品が購入できる店舗「okuru amami」が5日、オープンした。店内には奄美群島内の50以上の事業所と商品があふれんばかり。旬のパッションフルーツやスモモも販売され、目当ての作家の作品などを買い求める人たちでにぎわっていた。

 同店では、珍しい奄美群島の商品が欲しい、奄美旅行のお土産に、好きな商品をギフトに?など、奄美の珍しいギフト・内祝いなどのプレゼント商品を取り扱い、オリジナルギフトも作ることができる。また、奄美をイメージした明るいオリジナルラッピングも用意している。

 商品集めに奔走したディレクターの豊山琴音さん(31)は、「奄美だけでなく、群島のいろんな手熟を持つ人が多く、そういう人や商品を伝えていく情報発信の基地にしたい」と話し、コロナ禍で暗い気持ちを吹き飛ばすような島らしいラッピング風呂敷なども考案。新しい奄美らしさを表現している。

 店内で珍しいのは沖永良部島の「えらぶ色クレヨンプロジェクト」が作る赤土・コーヒー・しま桑・マンゴー・島みかん・ヤシの実・琉球藍・イカ墨で作った天然顔料のクレヨンや、ジャガイモ粘土など。

 朝一番に買い物に訪れた田口恵さん(40)は、「いろんな作家さんの作品がいっぱいあって、私のお気に入りのFUETAや、紬糸のビィンテージビーズなど、友達と自分のためのポーチを買った」と、商品をうれしそうに見せた。