国頭小で「ヤッコ」「仲里節」の特別授業

先田光演館長(左)の説明を聞く児童ら=和泊町=

4年生9人が伝統芸能学ぶ
和泊町

 【沖永良部】島に残る伝統芸能「ヤッコ踊り」と「仲里節」を学ぶ特別授業が7日、和泊町立国頭小学校(中村健三郎校長)であった。4年生9人が参加。講師を務めた同町歴史民俗資料館の先田光演館長から踊りの特徴や踊り方のコツを教わった。

 同小では、郷土教育の一環として踊りを習得し、運動会や子ども芸能発表会などで披露している。今月18日から練習がスタートするのを前に特別授業を行った。

 先田館長は、同町の国頭と西原、知名町田皆の3集落に伝わっているヤッコ踊りを動画で紹介。踊り方や衣装の違いを指摘し「昔の人が考えて作った。それぞれが違うから面白い」と話した。力強く踊るためには▽腰を落とすこと▽腕を大きく広げること▽元気なかけ声―などを心掛けて欲しいと述べた。

 続いて、女踊りの仲里節を説明。歌詞を解説した先田館長は「手の振りで歌詞を表している。やさしく美しく踊る方法を自分で考えながら踊ってほしい」と呼び掛けた。

 4年生の末川結愛さん(8)は「仲里節を踊ったことはあるが、いままで美しく踊ろうとしていなかった。教えてもらったことを意識して踊りたい」と話した。