小宿幼稚園で海洋環境保全教室

海洋環境保全教室に参加した奄美市立小宿小学校付属小宿幼稚園の園児ら=奄美市小宿=

奄美海上保安部「ごみは持ち帰って」

 奄美海上保安部は9日、奄美市立小宿小学校付属小宿幼稚園(仲克人園長)で海洋環境保全教室を開いた。園児38人が参加し、海の環境クイズや紙芝居、海上保安庁のマスコットキャラクター「うみまる」との触れ合いを通し、海を守る大切さについて学んだ。

 同庁は、5月30日から6月30日までを「海洋環境保全推進月間」と定め、さまざまな保全啓発活動を行っている。同教室もその一環で、将来を担う園児たちに海洋環境について考える機会を与え、海への関心を高め、海洋環境保全思想の醸成を図ることが目的。スローガンは「未来に残そう青い海」。

 教室では、同部警備救難課・杉山篤志さん(34)が海の環境に関するクイズを出題。「ウミガメはどうしてプラスチックの袋を食べてしまうんだろう」「海のごみはどうなるんだろう」など園児にも分かりやすい表現で問いかけ、クイズに正解した園児らは大喜びした。その他マイクロプラスチックの問題を扱ったウミガメの紙芝居鑑賞や、同庁公式キャラクター「うみまる」との記念撮影を行い、園児らは楽しみながら、海洋環境保全への意識を高めた。

 同園に通う正本春音=はると=くん(4)は「楽しかった。かめがとてもかわいかった。うみまるが好き」と話した。

 杉山さんは「子どもたちがしっかりと聞いてくれ、海の問題について考えてくれてよかった」と笑顔。「子どもたちだけではなく、全ての人が、日頃からごみをきちんと持ち帰るように心掛けてほしい」と呼び掛けた。