徳之島高文化祭

保護者など一般観覧を禁止してあった徳之島高文化祭=19日、徳之島町文化会館


コロナ禍「どんな逆境に心強く…」。書道パフォーマンス作品=19日、徳之島町文化会館

「全力青春」逆境に貫け… 一般観覧なしで初開催

 【徳之島】徳之島高校(玉利博文校長、生徒数248人)の第16回文化祭(徳高祭)は18、19の2日間、徳之島町文化会館であった。新型コロナウイルスで学校生活・行動が制約を受ける中、クラスや部活動、同好仲間らが全力で取り組んだ演劇や映像などを発表。青春の思い出を刻み合った。

 生徒会(郷和紀会長)や文化祭実行委員会(幸田冬乃委員長)ら生徒たちが掲げたテーマは「全力青春~248人からのメッセージ」。コロナ禍で不安が絶えず、練習など準備時間も短縮されたが、「かけがえのない青春、今しかできない青春を大切に…」の思いを込めた。今年は保護者たちの観覧も中止しての初開催に。
 1日目午後1時からの書道・美術・写真など作品展示と並行し、舞台では各学年代表3人による弁論大会決戦で開幕。本の魅力など書評ゲーム(ビブリオ)「徳高チャンプ本決定戦」や、3組のバンドが出演の「蔵越ライブ」も。屋外では、総合学科の野菜苗や加工食品など物品バザーも関心を集めた。

 2日目は午前9時すぎ、書道同好会のパフォーマンスで開演。コロナ禍「どんな逆風にも心強くあれ―『貫け』」など力強い揮ごうでアピール。蔵越エイサー隊(生徒有志)や音楽部、空手道部の発表も交え、クラスのチームワークで創作・演出した演劇(3年生)とプロモーション動画を全力で発表し合った。

 ほか、同校施設に併設の大島養護学校特別支援教室生たちも、今年も物品バザーと映像発表に加わって盛り上げた。
 作品展示は同館で7月10日まで。舞台発表など模様は後日同校ホームページで紹介される。