子ども講習会が開講

絵画講座では、親子で楽しく絵を描く魅力を楽しんだ

奄美手熟師会 初回は「絵画」
「生活に生かす学びを」

 ものづくりの楽しさを伝える奄美手熟師会(岬眞晃会長)の2021年度「子ども講習会」が21日、奄美市名瀬の奄美博物館で開講した。開講式や初回講座「絵画」を実施。子どもたちは講師に絵の描き方を教わり、創作はじめのアートを楽しんだ。

 手熟師会は奄美在住の職人や作家らの交流を目的に1992年に発足。子ども講習会は年1回募集する体験会員を対象に、毎月異なる講師がイベントやワークショップを開くなど、島の子どもたちに創作の場を届けている。

 今年度は16家族26人が登録を済ませ、来年3月までに染色や自然体験、シマ唄や昔遊び、紬図案や押し花アートなどの全12講座を予定。岬会長は「身近なもので手を使った取り組みがテーマ。一年を通して、生活空間に生かせる技術を身につけてほしい」と話した。

 この日は開講式の後、画家の岬会長を講師に「絵画」講座を開講。親子ら15人が、ほら貝のふたをキャンバスにアクリル絵の具を使って、身近にある食べ物や植物、動物などを筆で描いた。

 住用小2年の重井健志朗くんは、大好きなスイカやバナナをカラフルに描いた。「おいしそうで思っていた通り描けた。(今後の講座では)ケーキ作りが楽しみ」と喜んだ。