和泊町長選告示

最多の新人4人出馬
財政問題や産業振興など争点

 【沖永良部】任期満了に伴う和泊町長選挙が22日告示された。前町総務課長の種子島公彦氏(59)、元会社役員の末川國弘氏(73)、前おきのえらぶ島観光協会長の前登志朗氏(62)、会社代表の中村むつ子氏(57)=いずれも無所属、新人、届け出順=が立候補した。記録が残っている1966年以降、4人の出馬は最多。27日投開票される。

 総合交流アリーナの建設計画を含めた財政問題や産業振興などが争点となる。

 2月11日に出馬会見した種子島氏は「即戦力となって荒波に船出できるのは私しかいない」と、36年間の行政経験を強調。「進化」をスローガンに、総合交流アリーナ建設の推進や空き家対策、女性が活躍できる環境づくりなどを訴える。

 末川氏は3月8日に立候補を表明。「新しい時代には新しい発想と人材が必要だ」と意気込む。「農家の声を町政へ」を旗印に、農業振興や財政改革、医療体制の充実、農作物のブランド化、空港のジェット化などを政策の柱に掲げる。

 前氏は、2月7日に出馬を表明。「現状の打破には、既成概念や固定観念にとらわれない変革が必要だ」と訴える。「チェンジ!!」をキャッチフレーズに、行財政改革や産業振興、町民ニーズに対応したサービス体制の実現などを公約に掲げる。

 中村氏は4月2日に出馬会見。「町民と行政が共に作る町づくり」を基本理念に、町民への情報開示の徹底やゴミを減らすエコアイランド作り、無農薬農業の推進、学校給食への有機食材利用、総合交流アリーナ計画の撤廃などを主張する。

 前回(2017年)の町長選挙は無投票、前々回(13年)は投票率73・97%だった。

 期日前投票は、23日から26日まで。場所は役場結いホール、午前8時半~午後8時。

 投票は、27日午前7時から午後6時、町内4カ所であり、午後8時から防災拠点施設やすらぎ館で即日開票される。

 21日現在の選挙人名簿登録者数は5232人(男2580人、女2652人)。