時さん、平田さん、川田さんに感謝状

署長感謝状を贈呈された時峯子さん、平田暉子さん、川田清子さん(右から)=奄美警察署=

長年にわたり少年非行や犯罪未然防止 奄美署

 奄美署は22日、奄美市少年ボランティア連絡会(池水秀敏会長)を2021年3月31日に退任した、時峯子さん(82)、平田暉子さん(78)、川田清子さん(87)らに署長感謝状を贈呈した。時さんは少年指導委員、平田さんと川田さんは少年補導員として、県や奄美署から委嘱を受け、少年の非行や犯罪を未然に防ぐ活動を長年にわたり行ってきた。

 少年補導員とは、最寄りの警察署から委嘱を受けた民間の人々のことを指す。警察官と共にパトロールをしながら、非行を防いだり、犯罪被害にあわないよう小中学生に声掛けを行う。また、環境美化活動やスポーツなどを通じ、地域の人々と触れ合いを持てるような活動を推進している。

 少年指導委員は、県の公安委員会から委嘱を受け、少年補導員の活動に加え、風俗営業者に対する助言を行うこともできる。

 時さんは33年間、平田さんは42年間、川田さんは35年間、少年ボランティア連絡会に所属。全国少年補導栄誉賞を授与された経歴もある。贈呈式では、同署の濵田忠広署長が時さんらに感謝状を贈呈した。

 時さんは、「98年ごろはシンナーの使用や徘徊などが多かったが、近年はずいぶん減ってきた。子どもたちと会うことでこちらも元気をもらっていた」と当時を振り返った。

 今を生きる少年らに対し、時さんらは「健康第一で、仲間や周りの人を大事にしながら生きていってほしい」とあたたかいエールを送った。

 同日、喜界町の盛崎岩夫さん(79)にも、46年の尽力を称え、同署喜界幹部派出所から署長感謝状が贈られた。