岸英彦局長(左)から感謝状を受け取った東美佐夫副市長
電子申告・納税システム導入先駆け
業務の効率化に貢献
熊本国税局は24日、「e‐Tax(国税の電子申告・納税システム)」の利用が顕著であるとして、奄美市に感謝状を贈呈した。同システムは、インターネットで国税の申告書送信や納税ができる制度。奄美市は同システムを利用した確定申告のデータ引き継ぎや法定調書の送信、源泉所得税の提出や納付など、利用可能なすべての電子システムを導入している。同局によると、管内(熊本、鹿児島、宮崎、大分)の132市町村のなかで唯一のことといい、同局の岸英彦局長は「積極的にe‐Taxを普及促進していただき感謝。他の市町村の模範ともなる」と謝意を示した。
同日は奄美市役所に岸局長や大島税務署の 署長ら4人が訪問し、岸局長が東美佐夫副市長に感謝状を手渡した。東副市長は「奄美市の取り組みが管内で評価されてありがたい。職員の努力の結果。今後も業務の効率化を図ることで、市民サービスの充実に努めたい」と述べた。
国税庁は、2004年に同システムを創設。税務署や金融機関に足を運ばなくても確定申告書の提出や納税ができることで距離、時間的な制約がなくなるなどのメリットがある。19年1月からはスマートフォンからの確定申告が可能になり、新型コロナウイルスの外出自粛の影響で利用が伸びている。
同市税務課によると、2016年から申告・納付義務のある税務処理関係に同システムを導入しているという。担当職員は「全体的にみると、大きく効率が上がっていると感じる。今後も世間のニーズに合わせて、デジタルを取り入れていく」と話した。