世界的バイオリニストの音色

世界的バイオリニスト・佐藤美代子さんの演奏

 

佐藤美代子さんの世界堪能
奄美パーク きょうも午後2時から演奏会

 

 世界的バイオリニスト・佐藤美代子さんの演奏会「ソリストの伝言」(わきゃステージinパーク)が26日、奄美市笠利町の県奄美パーク屋内イベント広場で開かれ、2回公演した。佐藤さんが奏でるバイオリンの音色が流れるように会場いっぱいに響き渡り、聴衆は佐藤さんの〝バイオリンの世界〟を堪能した。27日も午後2時から3時まで演奏会が予定されている。入場無料。

 主催・進行は、宇検村虹の園理事長(音楽療法士)の前田キヨ子さんが務めた。

 主催者によると、佐藤さんは、1962年に東京藝術大学入学。在学中にフランス政府に招かれ、国費留学生として渡仏。64年パリ国立高等音楽院バイオリン科を一等賞(首席)で卒業。卒業後は英や仏など世界各地で活躍した世界的バイオリニスト。一度は挫折しながらも70歳代で復活。今回は「画家・田中一村との孤高の共演」をテーマに奄美の地で生演奏会を企画した。

 初日の演奏会で佐藤さんは「バッハの無伴奏バイオリンソナタ第1番」「美しき天然」「タイスの瞑想曲」「浜辺の歌」「島のブルース」を演奏した。「浜辺の歌」と「島のブルース」の演奏の時には、演奏に合わせて観客が歌う場面をつくり、〝共演〟した。

 虹の園で音楽担当している金井章さんのオルガン演奏もあった。

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 27日の演奏会は、佐藤さんの演奏のほか、詩人の仲川文子さん(一村会初代事務局長)による朗読、金井さんのオルガン演奏などを予定。同日は動画投稿サイト「ユーチューブ」での配信も予定している。