奄美市教委「GIGAスクール構想」教職員研修

奄美市教育委員会が開いた「GIGAスクール構想」に関する研修会=25日、奄美市役所=

端末使用ルール共有

奄美市教育委員会は25日、市役所会議室で市内小中学校の教職員向けに「GIGA(ギガ)スクール構想」に関する研修会を開いた。この日は各校1~3人ずつの代表教職員(計40人)がデジタル端末を持参し出席。市が作成したロードマップや児童生徒・保護者向けのデジタル端末使用に関するルール・保障の共有、端末や学習アプリの使い方などを習得した。

市教委は今年度から、各学校から推薦された教職員を「ICTスクールリーダー」に選任。そのなかから、特にICT技術に長けている計8人が「GIGAリーダー」を務め、研修に励んでいる。

同日は①奄美市のGIGAロードマップの共有②端末保障制度③授業での活用方法(GIGAリーダーの実践報告)ーについての講義や端末の使用実践が行われた。

ロードマップの今年度のテーマは「自分で考え、自分なりの答えが出せる児童生徒の育成」。1~5までの段階が示され、今年度はステップ3までの達成を目指すとした。

児童生徒に対するルールについては、活用の可能性を狭めないために、できるだけ自由に使わせることがよいとしたうえで、厳守すべき五つの決まりごとを示した。また、保護者へ配布用のリーフレットのデータも配った。

端末故障時などの保障については、今年度までは市の財源(上限あり)があるとしたものの、来年度以降の保障は検討中と説明。端末を大切に扱うように、児童生徒へ指導を徹底するよう求めている。

端末の活用実践は、参加者が8班に分かれ、GIGAリーダーが指導にあたった。参加者が「他の教職員へ端末やアプリの使い方を説明するための資料作成」の方法を習得していた。

研修会に参加した朝日中学校の大久保翼教諭(26)は、「小規模校など、他校の活用方法が勉強になった。学んだことを校内の先生方に共有したい」と話した。