徳之島地区新規就農者励ましの会

徳之島地区「新規就農者励ましの会」(前列中央部は3町長ら関係者)=29日、徳之島町

「儲かる農業・子に継げる農業へ」
対象者は16人

 【徳之島】徳之島地区の2021年度新規就農者励ましの会(同島3町担い手育成総合支援協議会など主催)が29日、3町の16人を対象にJAあまみ徳之島事業本部ホール(徳之島町亀津)であった。関係機関代表の「農業のプロとして地域の活性化に」など熱いエールに、対象者たちは「儲かる農業、子どもたちに引き継げる農業を」など抱負を述べた。

 主催者事務局(県大島支庁徳之島事務所農業普及課)によると、対象者16人(前年度比6人増)の町別内訳は、天城町11人、伊仙町3人、徳之島町2人。就農時の経営品目の主体は、①肉用牛7人②サトウキビ4人③果樹3人④花き類0。就農の形態は「後継者」12人、他業種などからの新規参入者4人。年代は20~60歳代と幅広いが20歳代8人、30代5人を占めている。

 「励ましの会」には先輩の指導農業士や農業青年クラブ員、県・町行政など関係機関・団体の代表らも激励に駆けつけた。

 徳之島3町長代表して高岡秀規徳之島町長は、ドローンやICT活用などのスマート農業に加えて来月下旬見込まれる世界自然遺産登録とのリンクにも期待を示しつつ「今後の課題は人材育成。助言も受けながら〝事業家〟として取り組んで欲しい」と期待。

 また、赤﨑久一・県徳之島事務所長が「農業の担い手は地域の担い手。徳之島の農業が持続的に発展し、地域経済や住民生活の活力を維持するには、新規就農者の皆さんの役割は重要」とエールを送った。

 出席した新規就農者たちが自己紹介。「(天城町)農業センターで研修中だが、町のハウスを借りてメロンやパッションフルーツを挑戦。島に貢献できる農業に頑張りたい」「肉用牛で儲かる農業をしたい。子どもたちに引き継いでいける農業を目指します」などそれぞれの抱負も力強く紹介。期待と励ましの拍手が送られた。

 記念品として県農業改良普及研究会発行の「農業かごしま」(隔月年6回発行)1年分を全員に贈呈。徳之島農業青年クラブの紹介、農業普及課による新規就農者への各種支援制度の紹介などもあった。