体験通して海保の仕事実感

業務説明会では、実際に巡視船にも搭乗し見学した

 

奄高生徒対象に奄美海保で業務説明会

 

 奄美海上保安部は10日、海上保安官を志す奄美高校の生徒を対象に「業務説明会」を奄美市名瀬の同庁舎で開いた。生徒3人が保護者らと参加。業務内容や採用試験について担当者から説明を受け、実際に巡視船を体験するなど、海の安全を守る仕事を実感した。

 説明会は、学校で海上保安庁の仕事に興味のある生徒を募った上で実施。同庁舎では業務説明などを行い、港に停泊する巡視船の見学を行った。

 同部の平島好朗管理課長は、海上保安庁の組織体系や任務、給与などについて説明。同部には管理課、警備救難課、交通課などの課があり、領海の治安を確保すること、海難救助にあたること、青い海を守ることなどの任務についてスライドを使って解説した。

 総務係の久松大さんは、保安官になるための公務員基礎能力試験、最初は保安学校などで学ぶことを紹介。試験の傾向と対策をアドバイスした上で「みんなと一緒に仕事ができる日を楽しみにしている」などエールを送った。

 この後、業務管理官の案内で名瀬港に停泊する巡視船あまぎ(約1300㌧)に実際に搭乗。生徒らは海上保安庁での仕事や保安官らの親身な説明に、刺激を受けた様子だった。

 平島管理課長は「やりがいのある仕事。海をきれいに守りたいなどの志があれば、受験にもチャレンジしてほしい」と期待を込めた。