奄美市庁舎で交通安全を願って大型絵画を披露した奄美高校美術部の生徒たち
奄高美術部員らが制作
奄美市役所で除幕式
県立奄美高校美術部(上床恵顧問、部員9人)は12日、11日から開始の「夏の交通事故防止運動」(20日まで)に合わせて、地域の交通安全を願う大型絵画を描き、奄美市役所で披露した。奄美警察署の依頼で制作。同部2年の入耒院=いりきいん=美咲さんは「ながらスマホは学生や生徒に多い事故。危険なので気をつけて」と呼び掛けている。展示は今月末まで。
絵画は、同運動の趣旨浸透と交通安全の啓発を目的に制作した。奄美署が「交通事故防止に」と協力を呼び掛けたところ部員らが快諾。入耒院さんに、里村羽流輝さん(2年)、西あきらさん(1年)を中心に5月ごろから制作に取り掛かった。
部員らは「命は一つだけ」をキャッチフレーズにアイデアを出し合った。サイズは縦3×横5㍍で、アクリル絵の具で制作。通行車両や赤信号の絵を交え、ながらスマホ中の生徒に迫る危険を表現した。
絵画は多くの人の目に触れるよう庁舎1階ロビーに展示。今月末まで掲示し、庁舎を訪れる市民らの交通安全意識を喚起していく。
この日は、同美術部員や奄美署員、市職員らが参加し除幕式を実施。「3・2・1」のカウントダウンとともに迫力ある絵画が披露された。
部員らは「大きくてバランスや(絵の具の)色を作るのが大変だったけど、うまくできた」と笑顔。同署の末永健太交通課長は「ながらスマホの危険性がわかりやすく大きくて効果も高い」と感謝し、事故防止に向けては「マナーの実践、ゆずり合いの精神で安全を心掛けてほしい」と呼び掛けた。