警戒引き下げ決定

 

約3カ月ぶり「レベル3」に
現状に即した再改訂も
奄美大島5市町村

 

 奄美大島の5市町村は12日、島内における新型コロナウイルス感染症の行動指針などを示した5段階の警戒レベルを再改訂、13日からレベルを「4」から「3」に1段階引き下げることを決めた。警戒レベルが「3」になるのは、4月6日以来、約3カ月ぶりで、レベルの改訂は昨年11月30日に続き2回目。奄美市などによると、今回の改訂は、ワクチン接種が進んでいることや、これまでの知見、経験などに基づき、より現状に即した感染対策を行うためで、これまで、「島内での感染者なし」などとしていたレベル3の状態を「感染者拡大の可能性が小さい」などと変更した。

 主な再改訂は、「レベル5」について、「集団感染」を削除し、感染拡大の可能性については、個別案件ごとに状況などを把握し対応を検討する。これまで「島内で感染者確認」としていたレベル4については、「島内で感染拡大の可能性が認められる、もしくは医療体制の負荷の蓄積」とし、感染者が確認された場合でも、拡大の可能性が限定的な場合などは、「レベル3」とすることにした。

 今回、レベルを1段階引き下げ「3」としたことについて、奄美市健康増進課の徳永明子課長は「断続的な感染は確認されているが、ワクチン接種などが進んだこともあり、拡大の可能性は小さい」などと説明。

 一方で、東京都に4度目の緊急事態宣言が出されたことや7月末の世界自然遺産登録後に観光客などの来島者が増大する可能性が大きいことなどに触れ、「人の往来による感染リスクは依然として高い。レベル引き下げ後も、マスクの着用や3密(密集、密接、密閉)の回避などの感染防止に努めてもらいたい」などと、警戒を怠らないよう呼び掛けている。