島野菜の給食料理考案

給食をほおばる赤木名小の児童と、インタビューする北高生

おかわりに列をなす児童ら

北高生が考案した「シブリのラタトゥイユ」

北高生、市内小中に提案 赤木名小中でインタビュー
児童らに好評、おかわりも

 奄美市笠利町の大島北高校(下髙原涼子校長)の生徒4人はこのほど、市内小中学校の給食の料理を提案し、採用された。考案したメニューは、島野菜の「シブリ(冬瓜)」入りのラタトゥイユと、中華丼の2品。生徒らは8日に同町赤木名小学校(中村勝校長、児童107人)を訪問し、児童らの反応を確認。おかわりに列をなす姿を見て、手ごたえを感じた様子だった。

 この取り組みは「総合的な探究の時間(アマンday)」の一環。農業グループに属する生徒らは、島野菜の消費につながる方法を模索する中で、学校給食の料理に使用してはどうかと考えた。子どもたちの舌に合うように様々な案を出し、夏野菜の煮込み料理「ラタトゥイユ」と「中華丼」にたどりついたという。

 8日は、同小学校の児童らにラタトゥイユの感想をインタビュー。笑顔でほおばる姿を写真に収めた。なお、12日は赤木名中学校を訪問した。今回のインタビュー内容は、14日に校内で発表する予定。

 赤木名小の栄養教諭・吉留美歌さんは「シブリは和食に使うことが多いので、新鮮。独特の青臭さがなくなって子どもたちも食べやすいのでは」と話し、「生徒たちの感性が参考になった。今後の献立にも取り入れたい」と太鼓判。北高の牧野響暉さんは、子どもたちの反応を見て「おかわりをする子が多くてうれしかった。インタビューでも『食べやすい』という声を聞けたので、完成度は100点としたい」と喜んだ。

 赤木名小6年生の叶奈美さんは「料理のなかに苦手な野菜もあったけど、おいしく食べられた。私たちのために考えてくれてうれしい」と笑顔で話していた。