木の看板づくり教室

集落名のフリガナを集中して掘る森さん

「すごいスベスベになった」瀬戸内町嘉鉄小学校

 瀬戸内町立嘉鉄小学校(中島朋子校長・児童数11人)は13日、「木の看板づくり教室」を同校体育館で行った。同町役場農林課の宮原善之さん(39)
と看板のリュウキュウマツを提供した岸田国広さん(54)らが指導に当たり、同校区内の嘉鉄、蘇刈、伊須の3集落の看板を削ったり、掘ったり、防腐剤を塗ったりして最初の工程を仕上げた。

 同教室は、身近な地域の人、産業や文化に興味・関心を持たせ、づくりを通して、木材の性質や特徴を学んだり、木材を加工して表現したりする楽しさを味わうことを目的に森林譲与税を使用、保護者らも参加して実施された。

 児童たちは3グループに分かれ、看板に掘られた集落名を紙やすりで滑らかになるまで削り、集落名のフリガナを彫刻刀で削り、最後に看板の裏側にハケを使って防腐剤を塗る作業などを、まるで大工さんのように集中して行っていた。

 紙やすりを使って看板を削った1年生の田中栄翔くん?は「こするときが楽しかった。ごしごしするの楽しかった」と話し、1年生の伊織さんは、自分が住む集落・蘇刈の看板づくりを喜び、「初めてごしごしした。楽しかった。すごいスベスベになった」と話した。

 6年生の森日向香さん?は、カーボン紙で「製作 嘉鉄小学校」と鉛筆でなぞるときに、鉛筆文字が木目にあたって「ぐにゃぐにゃした。削るのは快感。版画やったから、これからの作業が大変」と話し、集中して彫刻刀で 「そ」の文字を掘っていた。

 看板は、乾燥に日数がかかるため、夏休みに子ども会で作業の続きが行われる予定。